代理人受任届と代理人選任届の違い

中途受任等の際に代理人受任届と代理人選任届のいずれを提出すべきかを判断するための情報を掲載します。

簡単には以下の通りです。
代理人受任届 ←代理人が一人又は特許業務法人の場合
代理人選任届 ←代理人が複数の場合、又は代理人を変更する場合

代理人受任届は、代理人が届け出る手続きであり、代理人の選任を証明する書面(委任状)に加えて、「受任する代理人の意思を証明する書面」が必要となります。
したがって、代理人の意思確認の利便性から、複数の代理人が選任されたことを届け出る場合は、代理人選任届が適しています。
また、代理人を変更する場合、解任された代理人に代理人辞任届を提出してもらう必要があるので、代理人を変更する場合は代理人選任届が適しています(ただし、「代理人受任届」が出されたときは、筆頭代理人は、代理人受任届に記載された弁理士に変更されます。そのため、代理人辞任届が提出されていなくとも、各種書類は、代理人受任届に記載された代理人に送達されます)。

代理人選任届は、出願人が届け出る手続きであり、代理人の選任を証明する書面(委任状)が必要となります。
そのため、代理人の選任の他、代理人の変更・解任(代理権の消滅)、代理権の変更も、届け出ることができます。
そのため、代理人を変更する場合には、代理人選任届が適しています(なお、代理人が提出する場合には、代理人を解任する出願人の意思を証明する書面の提出を要します)。

なお、出願人名義変更届を提出する場合、出願人名義変更届に記載された代理人は、代理人受任届(代理人選任届)の提出が不要となります
ここで、承継人(譲受人)代理人が2人以上の場合には、オンラインで手続きした者以外の代理人については、手続補足書により「受任する代理人の意思を証明する書面」を提出する必要があります。
そのため、承継人について代理人の選任の届出を出願人名義変更届と同時にするときは、出願人名義変更届の【承継人代理人】の欄の次に【選任した代理人】の欄を設けると、手続補足が不要になるため手続きが楽になります。

参考:産業財産権の出願手続の留意点(平成29年10月)

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